7月12日 万葉苑だより

2020年7月12日

令和2年7月12日

 梅雨前線の停滞で連日の大雨情報が続き懸念していましたが、何とか時折細雨がちらつく位の天候でやれやれ。と、いうのも今日は「あいテレビ」の取材を受けておりました。

 9:00過ぎ3名の取材スタッフが来苑。奉仕者は天候を案じてか少し出足が遅い。9:30頃から取材開始。奉仕者の作業ぶりから苑内の案内。にぎたつの碑・慰霊碑を回り、あとはアシ、ムラサキ、アザサ、オキナグサ、ナンバンキセルなど万葉歌や植物の生態の説明。それから松山地方の絶滅危惧種や希少植物の保護などについて説明しました。
因みに取材の目的と報道予定などについては未定のようでした。


 

 休憩後は万葉ミニ講座。今日は「アシ(ヨシ)」を詠んだ志貴皇子の歌

  葦辺ゆく鴨の羽がひに霜降りて 寒き夕は大和し思ほゆ

これは志貴皇子が文武天皇の難波への行幸にお供をした時の歌である。

陽暦だと11月9日から24日までの滞在で、それほど寒さの厳しい時期ではないが、寒い朝鴨の羽がいに降りた霜を眺めて、故郷大和を懐かしんだ歌である。なお、志貴皇子は天智天皇の第7皇子となっているが、天智天皇のお子は13人までは分かっているが実態はよく分かっていないようだ。

はっきりしない天候でしたが、参加者は19名でした有難うございました。

(藤原)