7月 万葉苑便り

2019年7月14日

7月14日 (日) は梅雨の最中の奉仕日でしたが、案の定昨日からの雨模様。
この日、市民大清掃日と重なっていましたが共に中止となりました。

この日予定していたミニ講座の題目は

 「ぬばたまの 黒髪山のやますげに 小雨降りしき しくしく思ほゆ」

   柿本人麻呂歌集 (巻11~2456)

「ヤマスゲ」は一名「リュウノヒゲ」 その実は濃い碧色でビードロと言って女の子が持ち遊び、男の子は竹鉄砲の弾にして遊んだ。
歌は「黒髪山の山菅に、しきりに小雨が降り続いている。あの降りしく小雨さながらに、私はあの人のことを想っている」と。

この五月、新年号「令和」が決定しました。国書の万葉集からの出典という事で話題になり、万葉苑では下記のような説明札を立てました。

新元号「令和」に決まりました。(新元号は二四八番目の元号です)
平成三十一年四月一日、政府は新しい元号を「令和」と決定しました。
「令和」の出典は「万葉集」から引用されました。
元号の出典が日本の書物(国書)となったのは初めてです。
出展となった万葉集の巻五「梅の花の歌三十二首」の序文には、

 初春令月、気淑風和、梅鏡前粉披、蘭珮後香薫

とあります。

読み:初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、
 蘭は珮後の香を薫す。 (大宰府師 大伴 旅人作)
意味:初春のよい月です、空気はよく風は爽やかに、梅は鏡の前の美女が
 装う白粉のように開き、蘭は身を飾った香のように薫っています。

新しい時代が希望と喜びに満ちた良い時代でありますよう願っております。

 平成三十一年四月一日  愛媛万葉苑保存会

愛媛万葉苑 新看板

新元号 令和

(文責:藤原)

6月 万葉苑奉仕

2019年6月10日

令和元年6月9日(日) 晴

定例奉仕日、絶好の五月晴れの好天気に恵まれて参加者は23名。
今日は隊友会の有志の方々の参加をいただき久しぶりの活況。深まってゆく緑の苑は見違えるように清掃されてゆく。
苑内の「ムラサキ」が相変わらず元気に育ちいつの間にか白い種子をつけている。白石さんの話によると、先日長崎からこのムラサキを見に来ていただいたとか。嬉しい話である。万葉植物ではないが「オミナエシ」に対応する意味で栽培している「オトコエシ」が逞しく成長しているのに、肝腎の「オミナエシ」が姿を消し残念。次回補植したい。
いつも通りに苑内の清掃・除草の後のミニ講座は「スゲ、スガ」。菅笠や蓑もはや死語となって久しい。
宮内さんから届けられたヤーコンの苗数鉢。希望者が分配持ち帰る。

参加者:白石、辻内、辻原、石水、河本、山之内(平)、山之内(保)、瀬川、福本、浜口、三浦(夏)、三浦(美)、三浦(光)、明神、平田、三木、二宮、藤原、重松、弓場、小倉、宮崎、ウス井

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(記録:藤原)

5月 万葉苑奉仕

2019年5月15日

令和元年5月12日(日) 晴

定例奉仕日、令和時代早々の万葉苑祭を終えて初めての奉仕日。
予報に反して絶好の五月晴れの好天気に恵まれて参加者は19名。
苑内はまさに滴るような新緑に満ち満ちている。今年は「ムラサキ」が元気に育っており、「ヒトリシズカ」とともに、清楚な花をつけている。
作業はいつもの通り苑内の清掃・除草に精を出す。
ミニ講座は「ぬばたま」講師が「ひめぬばたま」の鉢植えを参考に持参していた。

参加者:白石、竹松、小倉、河本、兵頭、辻内、浜口、石水、重松、三浦(夏)、三浦(美)、福本、山之内(保)、山之内(平)、弓場、藤原、ウス井、瀬川、宮崎

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(記録:藤原)

 

12月 松山北高校清掃奉仕

2015年12月5日

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12月3日(水

先月に続いて松山北高の清掃奉仕を受けました。
二宮・菊山先生に引率された206組が万葉苑を
山田・中野先生引率の205組が、城北高女殉職学徒追憶碑周辺を担当されました。

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苑は今やまさに錦繍に彩られた別世界です。
敷き詰められた紅葉を「掃き捨てる」作業に矛盾を感じるほどです。
使命を終えた葉っぱは、掃くあとから絶え間なく散っております。
静寂の中で「桐一葉落ちて天下の秋を知る」ともいう季節ですが
苑内は落葉で騒々しいくらいの雰囲気です。

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追憶碑・慰霊塔周辺を清掃された組には、
護国神社の尾崎篤史主典から戦争犠牲者に因んだお話がありました。
戦後70周年のこの時期に相応しいお話でした。
「我は銃火に未だ死なず」して生き永らえてきた私にとっても心に沁みるお話でした。
いつもの通り松山に縁の万葉歌の解説パンフをお配りしました。

なお、この日、市内で鉄工所を経営されている奥忠夫さんに
焼却炉の整備奉仕をしていただきました。
日ごろからの万葉苑へのご協力に感謝しております。(藤原)
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11月 松山北高校清掃奉仕

2015年12月5日

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11月7日(土)
松山北高の鎌田先生に引率された家庭クラブ員(80余名)が
奉仕作業に参加されました。
晩秋の万葉苑は埋もれるような落葉。皆さんのお蔭で見る見るうちにきれいになりますが、その間にもひらひらと絶え間なく落葉は続きました。
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11月19日(木)
この日は松村・河野先生引率の208組が万葉苑
中川・白石先生引率209組が城北高女殉職学徒慰霊碑周辺清掃を担当。

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その間の8日(土)には常連のボランティアの清掃もありましたが、またまた驚くほどの落葉の堆積。誰かに「何日くらいでこれだけ積もったか?」と聞かれ「10日ほど」と答えると驚いていました。

落葉を焚き火ながら焼き芋を焼いたり、その煙が樹間を流れる風情を楽しむ風景などは幼いころの思い出です。 散歩に来られる方の中には「落葉の中を歩く風情も格別」と仰る方もおられますが、落葉の季節は毎年大変でその処理にも苦労しております。

掃く手止め落葉しぐれを仰ぎけれ   稲畑灯子