7月11日(日)曇り
長引く梅雨の影響で、今日はすっかり雨の予定でしたが、予報は外れて結構な日和でした。
先月が雨で珍しく休みでしたから、久しぶりの奉仕になりました。
しかし、6月30日に松山北高校の奉仕があったばかりで、苑内はまずまずでした。
今日のミニ講座は先月の予定が繰り越されて、「かしは:柏」
歌は「印南野の赤ら柏は時あれど 君を吾が思ふときは実なし」
安宿王(あすかべのおう)(巻5-18)
元は、食物を盛ったり覆ったりする葉を「かしは」と呼んだらしい。
その代表が柏でこの葉で包んだ餅を「柏餅」と呼んでいる。
柏の少ない伊予路ではサルトリイバラ(サンキラ)を使う。
歌の意味は「印南野の赤ら柏が色ずくのは時期が決まっているが、
私が君を思うことは時の区別など全くありません」
この歌は天皇に対する忠誠心を歌ったものである。
印南野は現在の兵庫県加古川市、加古郡、明石市一体を指す。
加古郡稲見町には「いなみ野万葉の森」がある。(藤原 茂)