10月11日 万葉苑だより

2020年10月12日

令和2年10月11日

 台風14号の影響を気遣っておりましたが、幸い殆ど影響もなく過ぎ去りました。朝から時折陽がさす秋日和、気温も19度とか結構熱いほどです。奉仕の方も19名お世話になりました。ミニ講座の前に三宅県議から最近の県政情報をご披露いただきました。

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 今日の万葉ミニ講座は「ユヅリハ」。正月のお飾りに使われる縁起の良い翼物です。

「ユヅリハ」は「譲る葉」で春に新しい葉(子供の葉)が伸びてから、古い葉(親の葉)が落葉することから、橙(ダイダイ)と共に代々家が継がれて栄えてゆくという縁起ものです。しかし、松山地方でも「ユヅリハ」を継承しているのは今では珍しくなりました。

 歌は

 「古に恋ふる鳥かも弓弦葉の 御井の上より鳴きわたり行く…弓削皇子」

この歌は弓削皇子が額田王に贈った歌です。

 額田王は万葉苑にも歌碑のある所縁の方ですが、この当時天智・天武の代とは時も隔たり、疎外された寂しい境遇にあったと思われます。その額田王に、やはり似たような境遇にあった弓削皇子の気持ちが表れています。

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 苑内のフジバカマに3頭のアサギマダラが飛んできておりました。アサギマダラは秋日本本土から南西諸島、台湾に移動することで有名。蝶の羽にマーキングして調査されていますが苑ではマーキングはしませんでした。

 
いつも変わらぬご奉仕有難うございました。

(参加者:白石、大竹、河本、辻原、辻内、三宅(ひ)、三宅(み)、上甲(あ)、上甲(か)、村上、重松、浜口、藤原、山之内、井上、丹原、宮内、小倉、酒井)

(藤原)