7月7日 万葉苑だより

2022年7月7日

令和4年7月7日

 今日は七夕の日、一年に一度織姫と牽牛が出会うという物語りの日です。
愛媛万葉苑保存会の総会もコロナ禍のため2年中止しておりましたが、新しい大西会長を迎えて3年ぶりに漸く開催できました。

県内での感染状況を考慮し、前会長の故秋川啓人さんの御霊に対して黙とうを捧げた後開会しました。コロナ禍を考慮して検温・手指の消毒・配席など万全の準備をしての開催となりました。

 会議は会長以下10人出席して始めに資料をお配りし、説明の後、予定通り令和3年度事業報告と決算案。令和4年度事業計画・予算案を承認しました。

続いて役員の改選時期に当たっておりましたので協議の結果、理事・役員共に現体制で再任されました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

会議の後は事情の許される方は弁当を囲んで懇談いたしました。

5月5日 万葉苑だより

2020年5月13日

令和2年5月5日(火)

 今日は例年なら第54回愛媛万葉祭の日です。ところが今や「新型コロナ」の渦中で、昨日政府の「緊急事態宣言」も5月末まで延期が決まりました。

 したがって今年の万葉祭は残念ながら中止して、秋川会長以下9名で静かな祈念式典にとどめました。式典は愛媛県護国神社額田宮司以下の神職の方々で厳かに滞りなく催行されました。

 この日衆議院議員の塩崎恭久先生から、「第54回愛媛万葉祭」の盛会を祝し併せて保存会と関係者の発展・健勝を祈念して、ご丁重な祝電を頂きました。心から厚く御礼申し上げます。

(参加者:秋川会長、額田副会長、丹原、白石、宮内、河本、小倉、今井、藤原)

(藤原)

4月19日 万葉苑だより

2020年4月19日

令和2年4月19日(日)

 4月12日の定例奉仕日は残念ながら雨で中止となりました。
中止といえば、万葉祭のほか各種のイベントが中止です。
新型コロナウイルスのせいです。
戦前の世界恐慌以来の惨事とか。本当に困ったものです。
お互いの命を守るためお互いでできることを実践しましょう。

 さて、そんな中昨18日12:00から13:00までの南海放送のラジオ番組「坂の上ラジオ」で愛媛万葉苑を紹介しました。
佐伯りさアナウンサーとの対談でした。
音楽をはさみながらあっという間の1時間でしたが、佐伯さんのリードで何とか無事終えました。

坂の上ラジオ ゲスト:愛媛万葉苑保存会 常任理事 藤原茂さん(2020.4.18 放送)

 因みに護国神社社報(4月10日94号)にも万葉苑だより「右近の橘あれこれ」を掲載させて戴いております。

 重ねて申し上げますが、くれぐれも健康に注意され元気でまた頑張りましょう。

(藤原)

9月9日~10日 万葉苑便り

2019年9月11日

9月9日(月)

 今日は広島県府中市上下町の万葉集研究団体有志の方々25名が、愛媛万葉苑の視察に来苑されました。代表の馬場清さんから予め連絡を頂いておりましたので、お迎えして苑内を案内いたしました。

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 幸い昨日発見した「ナンバンキセル」を紹介し、白い実を結んでいる「ムラサキ」や「ジュンサイ」を見て頂きました。「にぎたつ碑」の前では一同揃って記念撮影もありました。

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 案内の途中いろいろの方からお話を伺いましたが、バスの車中でいろいろ勉強会をされて来られたようで皆さんの博識に感心しました。中でも水上さんは万葉植物の実物見本を持参されており、また別に「ムラサキ」に詳しい方もおられ恐れいりました。
 水上さんの見本「ひし」は苑にありませんので私宅の水槽に挿し木しましたので楽しみです。ともかくも久しぶりに楽しいひと時を過ごしました。
 たまたま松山百店会発行の「松山百点」の今月号に愛媛ゆかりの万葉歌特集があり、隣接の一草庵の記事もありましたので、急遽手配して各人にお配りできました。上下町には「カタクリ」の集団自生地もあるとか、これからの交流を楽しみにしております。

9月10日(月)

 この日は愛媛県遺族会・英霊に応える会共催の「青年部・婦人部合同研修会」が開催され、講師として「万葉集と新元号令和」について話させて頂きました。内容は ①愛媛万葉園の由来 ②元号とは ③改元について ④出典万葉集について ⑤令和について などでした。200名余りの熱心な会員に気圧されながら、なんとか責任を果たしました。いつもながら準備に欲張り過ぎて消化不良気味でしたが、新元号のお蔭で万葉苑や万葉集も世に出て良い機会に恵まれました。

(藤原)

7月 万葉苑便り

2019年7月14日

7月14日 (日) は梅雨の最中の奉仕日でしたが、案の定昨日からの雨模様。
この日、市民大清掃日と重なっていましたが共に中止となりました。

この日予定していたミニ講座の題目は

 「ぬばたまの 黒髪山のやますげに 小雨降りしき しくしく思ほゆ」

   柿本人麻呂歌集 (巻11~2456)

「ヤマスゲ」は一名「リュウノヒゲ」 その実は濃い碧色でビードロと言って女の子が持ち遊び、男の子は竹鉄砲の弾にして遊んだ。
歌は「黒髪山の山菅に、しきりに小雨が降り続いている。あの降りしく小雨さながらに、私はあの人のことを想っている」と。

この五月、新年号「令和」が決定しました。国書の万葉集からの出典という事で話題になり、万葉苑では下記のような説明札を立てました。

新元号「令和」に決まりました。(新元号は二四八番目の元号です)
平成三十一年四月一日、政府は新しい元号を「令和」と決定しました。
「令和」の出典は「万葉集」から引用されました。
元号の出典が日本の書物(国書)となったのは初めてです。
出展となった万葉集の巻五「梅の花の歌三十二首」の序文には、

 初春令月、気淑風和、梅鏡前粉披、蘭珮後香薫

とあります。

読み:初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、
 蘭は珮後の香を薫す。 (大宰府師 大伴 旅人作)
意味:初春のよい月です、空気はよく風は爽やかに、梅は鏡の前の美女が
 装う白粉のように開き、蘭は身を飾った香のように薫っています。

新しい時代が希望と喜びに満ちた良い時代でありますよう願っております。

 平成三十一年四月一日  愛媛万葉苑保存会

愛媛万葉苑 新看板

新元号 令和

(文責:藤原)