2016年5月5日愛媛万葉祭

2016年5月17日

5月5日午前11時から
新緑の滴るような好天気のなか、愛媛護国神社神殿に凡そ100名近い参加者を迎えて「第50回愛媛万葉祭」が催されました。

まず護国神社拝殿で額田照彦宮司により神事が催行された後、清吟道吟友会の吉野清萌さん(献吟)元岡清專さん(尺八献奏)と、紫雲館吾妻流安東翆玲さんの舞「額田王」、古武道「神道夢想流杖術」が、愛媛杖の会錬士六段・藤田和男さんと三段・一色剛志さんにより、それぞれ奉納されました。

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続いて西参列殿へ会場を移し、正岡子規研究所主宰・造園家・樹木医である正岡明氏(正岡子規家令孫:妹律の孫)から「子規と植物」と題された講話を頂きました。知られざる子規の暮らしの数々や、既に病床から眺めるだけであったにも拘わらず、庭の草花を通じ果てしない自然界と繋がっていた子規晩年の暮らしぶりなど、身内でなければ語れないエピソード。また、子規にとって最後の旅となった奈良の宿で出会い「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」のモチーフをなったと思われる現存する柿の木を中心に、かつて子規が書いた設計図を基に造園した「子規の庭」の保存活動など、万葉祭に相応しい貴重なお話を伺うことができました。

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続いて参加者揃っての直会・懇親会では、卓話や懇談の中で、四国民舞輪の会の「正調万葉音頭」と踊りが披露されるなど、優雅なひと時を過ごすことができました。
また今年は、愛媛大学教育学部で教師を目指している学生さん達も参加。
堂々とした挨拶ひとつにも頼もしさを感じました。

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愛媛護国神社では戦後70周年記念事業が進められています。その一環として、みゆき会館の撤去と駐車場の整備が計画されており、愛媛万葉苑の再整備も求められております。皆さんのご協力を得ながら進めたいと考えておりますので宜しくお願いします。

(愛媛万葉苑保存会常任理事・藤原茂)

 

第50回愛媛万葉祭のご案内

2016年3月13日

第50回愛媛万葉は、例年通り5月5日に開催いたします。
(詳細は、追ってUP致します)
今年は、第50回記念として、奈良市から、正岡子規研究所主宰・正岡明先生をお迎えし、子規と漱石、奈良市「子規の庭」のことなどお話しいただきます。
(正岡明先生は、正岡子規の妹・律が養子に迎えた母方の従弟・加藤忠三郎の次男。造園家・樹木医)
どうぞお楽しみに。

ようこそ!ごせん万葉の会(新潟県五泉市)の皆さま

2016年3月13日

3月9日(土)

ごせん万葉の会(新潟県五泉市)の皆さん23名が、当苑に来られました。(新潟日報旅行センター主催「須磨明石と日本最古の道後温泉を巡る旅」)

曇り空でまだ寒さが残っておりましたが、漸く春到来の苑内をご案内しました。たわわに実った日本タチバナ、万葉苑自慢のクネンボ、ムラサキ、アカネ、ナンバンキセル、ミツマタなど説明しながら、戦没英霊慰霊のための「郷土植物園」から、明治100年記念の「にぎたつ歌碑」建立そして「万葉植物苑」への由来を説明しました。

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当苑自慢の額田王の「にぎたつ歌碑」については、特に重点的に説明させて頂きました。また、苑内に沢山建立されている戦没者等慰霊塔についても案内させて頂き、万葉苑は「鎮魂の杜」となっていることを紹介させて頂きました。

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「カタクリ」の栽培に苦労していると話しましたら「新潟には沢山自生している」ことを伺い、大変羨ましく思いました。山部赤人の「伊予の湯に至りて作れる歌」の歌碑のことなど流石「ごせん万葉会」だけあって鋭い質問や提言があり、大変参考になりました。

遠路お越しいただき真に有難うございました。

平成27年度 愛媛万葉苑保存会総会

2015年7月31日

平成27年6月29日

愛媛万葉苑保存会の平成27年度総会が

愛媛県護国神社社務所で開かれました。

初めに土居会長から、日ごろのご協力に対しての感謝の言葉と

今後のご協力お願いの挨拶があり、その後、議事が進められました。

議事は、まず平成26年度の事業報告と決算の承認があり

続いて平成27年度事業計画と予算の承認が行われました。

議事の後事務局から、28年度の万葉祭りが50回目を迎えるので

それに相応しい企画を考えたい旨の報告があり、了承されました。

また、727日には、英国国立シェフィールド大学から

万葉苑の調査に来られるとの報告がありました。

その後、さまざまな意見交換が行われ散会しました。

第49回愛媛万葉祭

2015年5月17日

27年5月5日(火)快晴

恒例の「第49回愛媛万葉祭」が愛媛県護国神社で開かれました。

午前11:00から額田宮司により神事が催行された後、清吟堂吟友会の献吟と尺八が奉納され
続いて愛媛県杖の会による「神道夢想流杖術」が奉納されました。
今回は舞「額田王」が講師のご都合で御出演頂けなく残念でしたが、
いつもながらの清澄な気が漲り、参列者に深い感動を与えました。

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続いて西参列殿で万葉祭業行事が行われ、まず愛媛万葉苑保存会土居会長の挨拶のあと
来賓を代表して横田県会議員から祝辞を頂きました。

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続いて、元県立北高校教諭・常盤同郷会理事の山崎薫先生から
「好古・北高・万葉苑~郷土に育つこころ~」と題しての講演がありました。

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秋山好古の手紙や訓諭、講演資料。さらに八木繁一、近藤美佐子さんの資料などを通じて
郷里と郷党の子弟への情熱。それらが北高や万葉苑に伝えられた経緯と
門屋義廣空佐の危機の中の美挙など印象深い講話でした。

 ことに「火を噴きし翼なだめむすべなくて 入間川に機首ひた向けて飛ぶ。 
数分のその数秒に最善の道を選びき 思へば泣かゆ」
と愛弟子を悼んで詠んだ旧知の佐伯蔵先生の歌にも心奪われました。

そのあとの「なおらい」は70名近いご参加者が終始和やかに懇談頂きました。

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参加いただいた皆様や準備頂いた奉仕の皆さんに心からお礼申し上げます。(藤原記)