万葉苑定例奉仕

2011年9月11日

9月11日(晴)

残暑の厳しい一日でしたが、12名ほどの奉仕を受けました。

今日は、新しく梶尾さんが参加されました。

気楽に参加していただければ有難いです。

宮内さんが「つちはり:メハジキ」一枝を持ってきて頂きました。

次回のミニ講座に使わせてもらいます。

今日のミニ講座は「おもひぐさ:ナンバンキセル」を詠んだ、

「道の辺の尾花が下の思草 今さらさらに何をか思はむ」 作者不詳 でした。

丁度苑内の「ナンバンキセル」の開花の真最中でした。

昼食は珍しく「芋焚き」のご馳走でした。有難うございました。  (藤原 記)

「新老人の会・愛媛」 万葉苑を訪ねて

2011年9月3日

平成23年8月25日(水)  14:00~16:00

「新老人の会」愛媛支部の主催による

【 愛・輝きフォーラム <I・MAY>「万葉苑・にぎたつ碑探訪」】

フォーラムの講師は、県生涯学習講師の池田三男氏と

万葉苑保存会の藤原が担当した。

参加者25名はまず、護国神社に正式参拝をした後、

小川宮司の神社の近況などを交えたご挨拶を受け、

その後、池田権禰宜から境内の慰霊碑の説明と

池田三男氏からにぎたつ碑の説明を受け、

続いて万葉苑保存会の藤原が苑内を案内した。

にぎたつ1

 

にぎたつ2

 

にぎたつ3

 

にぎたつ4

 

にぎたつ5

 

にぎたつ6

 そのあと、西参列殿で両講師による講義が行なわれた。

池田講師は元県立高校の国語教師(元県立今治北高校長)の経験を活かされて、

にぎたつの碑の由来について詳しく興味深い講義をされていた。

特に「額田王」についてのお話が印象に残った。

今回は特別に、この碑文の拓本コピーをお配りした。

この碑の書体は元暦校本からうつしたもので識者からの関心が高いものである。

 

にぎたつ7

 

にぎたつ8

 藤原は、愛媛万葉苑の由来と、万葉集に詠まれた植物についての簡単な解説をしたあと、

「ムラサキ」とムラサキを詠んだ歌についての解説をした。

ムラサキは極めて繁殖が難しいが、

私が今年初めて繁殖に成功したものである。

このあと、「22烈士の碑」(所謂戦犯と言う名の犠牲者。すべて県人)について解説したが、

その内特に私の尊敬している徳本大佐と都子野大尉の遺書についてお話させて頂いた。

参加者も初めて知られた方も多く、関心を深められたようであった。

忘れられようとしている戦争犠牲者への関心の、

更なる広がりを期待したいものである。

私にとっても意義ある8月であった。  (藤原 茂)

にぎたつ9

第45回(平成23年)愛媛万葉祭

2011年5月10日

 5月5日(木)

五月晴れのこの日、第45回愛媛万葉祭が開かれた。

以下の恒例の行事が例年通り繰り広げられた。

神事のあと、「額田王」献吟・献奉尺八・献舞、「神道夢想流杖術」などの奉納。

 

万葉苑1

万葉苑2

 続いて、万葉祭式典があり、土居会長の挨拶、横田県議の祝辞のあと、

松山ミュージアム館長の松原正毅先生の「『坂の上の雲』の世界」についての講演があった。

①裸眼の思索者ーー「裸眼で」 

②司馬遼太郎さんの歴史のとらえかた

③「二十二才の自分への手紙」

 ④「坂の上の雲」の位置 

⑤「坂の上の雲」のメッセージ

司馬さんを最もよくご存知の松原先生ならではの視点から

大変分かりやすく含蓄のあるお話でした。

 このあと祝宴で賑やかな談笑、清興(民舞)などがあった。 (藤原茂 記)

万葉苑3

 

万葉苑4

新春初奉仕と七草:餅つき

2011年1月13日

 1月9日(日)

寒気は厳しいが、天候もよく初奉仕や七草粥:餅つきには絶好のお天気。

今年もボーイスカウト松山第16団小島団長ほか40名の団員父兄が参加しての合同七草会と餅つき会を実施した。

もはや恒例の行事となっており、お互いに準備も進行も順調、盛大に行なわれた。

殊に奉仕の女性軍のお手並みはたいしたもの。

デザートは勿論副食の品数も揃ってご見事なご馳走であった。

苑内には子供達の賑やかな声が満ち溢れていた。

今日のミニ講座は新年に因んで、大伴家持の

新しき年の始めの初春の 今日降る雪のいや重け吉事

今年こそより良い年となるよう祈った。 

万葉苑もちつき1

 

万葉苑もちつき2

 

万葉苑もちつき3

 

万葉苑もちつき4

 

万葉苑もちつき5

 

万葉苑もちつき6

 

万葉苑もちつき7

 久しぶりのフジの剪定。日照不足や土壌環境の悪化で花つきが悪い。思い切った剪定で樹聖回復を期待したい。

万葉苑もちつき8

紅葉の万葉苑で定例奉仕

2010年11月18日

 11月14日(日)快晴

メンバ^ーは少し少なかったが、快晴で心地よい奉仕作業でした。

明日、七五三を控えて参拝客も後を絶ちません。

少子化時代を迎えているこの時代、微笑ましくも頼もしい風景でした。

苑内は見事な紅葉といいたいところですが、

今年は期待していた桜の紅葉がいま一つでした。

多分、夏の旱魃の後遺症でしょう。

愛媛万葉苑紅葉3

 今日のミニ講座は

三栗の那賀に向かへる曝し井の 絶へず通わむそこに妻もが

巻三の1745番、作者不詳でした。

愛媛は全国1-2位を争う栗の産地です。特に中山栗が有名です。

栗と言えば、山上憶良の

「瓜食めば子等思はゆ栗食めば 況して偲はゆ何処より

来たりしものそ眼にもとな懸かりて安寝しなさぬ」が有名です。

しかし七五三に近い今日は、反歌の

銀も金も玉も何せむに勝れる宝子にしかめやも 五~802」

 が、ひとしお強く感じられました。

(藤原 茂)

 

愛媛万葉苑紅葉2

 

愛媛万葉苑紅葉1