5月8日 万葉苑だより

2022年5月8日

令和4年5月8日

 今日は絶好の五月晴れに恵まれ少々暑かった。相変わらずのコロナ禍で参加メンバーは20名有難うございました。
苑はもとより裏山の御幸寺山も一面滴るような新緑で、清々しい空気が満ち溢れていた。
また苑内の欅につけたシンビジュームの大株が見事な花をつけて人目を引いていた。ただ、松山・西条‐大洲から接ぎ木繁殖したフジ棚の花はすっかり散ってしまっていた。

 万葉苑も神社の駐車場築造のため縮小したが、こじんまりと整備され落ち着き環境も良くなってきた。そのせいでもないが、先日は野兎が遊びに来ていたとか(写真は小倉さん)、皆さんの話を聞くと、イノシシ・アナグマ・キツネなどもおいでたとか、野獣にも人気澤山。

 今日のミニ講座はつぎね(ふたりしずか・ひとりしずか)

  「次嶺ふ 山背道を 他夫の 馬より行くに 己夫し
   徒歩より行けば 見るごとに 哭のみし泣かゆ そこ思ふに
   心し痛し たらちねの 母が形見と 吾が持てる 
   まそみ鏡に蜻蛉領布 負い並め持ちて 馬買え吾が背」

  作者不詳

つまり 徒歩で行く夫を案じて 母の形見を売って馬を買いなさいという夫を想う優しい歌である。やはり持つべきは「良き妻」か。

今日もまた宮内さんから美味しい甘夏と岡ワカメの苗の差し入れがあった。

藤原